つぶログ

健康は、知ることから。

アルコール消毒の、代償。

コロナ禍において、生活の一部となった、消毒用アルコール。

アルコールは、微生物(ウイルスや細菌)の生体膜を透過して、細胞膜やタンパク質を変性させます。そして、アルコールが蒸発する際に、微生物の水分を奪い、微生物を殺します。

感染症対策として心強いアイテムですが、いくら良いものでも思考停止で使っていると、体に悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。

今回は「アルコール消毒」について、考えていきたいと思います。

 

前述したとおり、消毒用アルコールは、微生物を変性させて、水分を奪って殺します。ここで考えたいのが「微生物」「水分」についてです。

私たちの皮膚には、多くの「常在菌」が存在し、皮膚を酸性に保つことで、有害な微生物から守ってくれています。消毒用アルコールは、その常在菌まで、殺してしまいます。

また、消毒用アルコールが蒸発する際、微生物以外に、皮膚からも水分を奪います。そのため、皮膚が乾燥し、感染するリスクが高くなります。

乾燥により、感染リスクが高まる原因として、pH(ペーハー)が関係してきます。聞き馴染みがないかもしれませんが、人間の皮膚は、pH4.5〜6の弱酸性に保たれています。(pHは低いほど酸性、高いほどアルカリ性です)

皮膚が乾燥すると、pHはアルカリ性に傾きます。微生物は、pH6以上を好むため、乾燥した皮膚では、感染リスクが高まります。さらに、乾燥した状態では、バリアとして機能する皮脂も少ないため、微生物が侵入しやすい状態となります。

イメージとしては、自分の国に敵が侵入してきたので、自分の国にミサイルを打ち込み、敵も民も関係なく殺し、食料も失った状態です。これでは、新たに敵が侵入してきた時に、戦う民がいないため、国が敵に占領されてしまいます。

…とまあこれは、大袈裟な例えです。消毒用のアルコールには、肌に優しいコラーゲンなどが、配合しているものもありますので、極端に不安になることはありません。ただし、肌が荒れても我慢して使用している方がおりましたら、控えた方がいいと思います。

 

消毒用アルコールは、間違いなく有益なアイテムですが、思考停止で使うのは危険です。自分の体と相談しつつ、ちょうど良い距離感で使用するようにしてください。

 

みなさんの健康を、心から願っております。